連続レヴュー秒速5センチメートルシリーズ最終章です。
1997年に発表された山崎まさよし氏の作品をこの映画のためにリアレンジしたものなわけですが、
メロディや詞は全く変更されていません。
しかし、なぜこんなに一体感があるのでしょうか。
この映画自体も最初からこの歌ありきで作られたわけじゃないと思うのですが。
この曲には普遍的な愛とそれに伴う苦悩が歌いこまれているわけですが、
それがこの映画と被りすぎています。
まさしく主題歌ですね。
昨今の主題歌というのはアーティストのプロモーションありきで
映画と曲のテーマの方向性が全く異なるというのも多くあるわけですが、
ことこの映画と曲に関してはそんなことはありません。
さて楽曲自体ですが、
これもまた素晴らしい。
元々、山崎氏の音楽性には感服しているのですが、
やはり圧倒されんばかりの情報量です。
基本的に僕は詞の内容にそれほど強い印象を抱かないタイプなのですが、
山崎氏の書く詞はスッと心に溶け込んできます。
そして溶け込んだ後一瞬フワッと広がり、直後心を鷲掴みにされるわけです。
アレンジも素晴らしい出来映えになっています。
コードの変わり目にやわらかく鳴るエフェクトを効かせたギターが良い音です。
こんな曲を書いてみたいな。
けどやはりアガリスクには用無しなタイプの曲なのよね。
さて、PVのほうですが、これも素晴らしい。
基本的には本編のカットを時間軸に沿って繋げた物ですが、
PVの為に書き下ろされたカットもあり、時々時間軸からずれたり。
本編を見てからこのPVを見ると感動もひとしおです。
大人になった明里を見るたびに心を潰されそうになります。
特に、左手薬指にはめられた指輪が光るシーンが…。
考えてみたら、曲自体は発表されてから10年が経ったのですよね。
それでも古いどころか今でも新鮮でありつつ心の中にスッと溶け込んでくる。
山崎氏は天才ですね。
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