かすれゆく記憶の海に

最近、記憶力が低下してきている気がします。

塾で教える際に、授業報告書を見ても前回何をやったのか思い出せない事もしばしば。
”☆二次方程式の解の個数:①D、②軸の方程式、③f(a)の三条件を利用→Okay”
とか報告書に書いてあっても、
『あれ?こんなんやったっけ…』
てなもんですよ。
一週間前の出来事なのにさっぱり覚えていないという、ね。
かといって、授業でやった事を一から十まで書いては、
それを読む保護者は何がなにやらさっぱりだろうし、
そもそもそんなに書き込めるほど欄が大きくない。

あと、人の名前を忘れる!
これが一番ヤバイ。
ある人に話しかけようとした瞬間、その人の名前がわからなくなった時がある。
『ねぇ、(名前を呼ぼうとするも、あれ、名前何だったっけ)・・・・・・この前の授業で、』
という感じで不自然な間が。
その時はなんとか誤魔化せたけど、次やったらと思うと怖い怖い。
後で携帯の電話帳を見直しても忘れてしまった人の名前がどれかわからない事もあるという恐ろしさ。
怖い怖い。



記憶をうまく引き出せないというのは結構きついものです。
ある種のアイデンティティが薄れてしまうような気になることもあります。
腹痛などの身体的苦痛と違って、かなり苦しいですよ。


人間というのは精神的にこんなにも脆いものなのかと思い知らされることになります。
そりゃ、誰もが独りで居るのは嫌なわけだ。
僕も最近独りでいるのが無性に嫌になってしまう事があります。
一年前の今の僕には考えられない事です。
もし今、自分は独りではないという事をとても強く感じられるような環境が生まれたら、
僕はそこから決して離れる事ができなくなると思います。

以前の自分からすれば、それだけでも随分と精神的に成長したもんだなと感心してしまいます。
”人は独りでは生きてはいけない”
それは以前から頭では理解していました。
しかし、所詮は頭で考えて理解しているだけであって、
それを完全に受け入れているとは言えませんでした。
今では、その事を感覚的に感じることができています。

とはいえ、今は独りではないという事をとても強く感じられるような環境は生まれていませんし、
当分そんな環境が生まれるとも思えません。
そんな中で気を張っているのはとても疲れますが、無理矢理そういった環境を作り出そうとも思いませんし。

ま、いつか自分の心の奥底から”そういった環境”求める時が来るでしょう。
その時が来るまでは、今のような環境を楽しむとしましょう。

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