新劇場版ヱヴァンゲリヲンのサウンドトラックを購入したので、
今日の日記はそれのレヴューといたしましょうか。
決してネタがないというわけではありません。
そこんとこをよろしくお願いいたします。
まず最初に、僕は本編を見ていません。
なのでどの曲がどのシーンで使われているかは予想できないので、
シーンに絡めたレヴューは期待しないでください。
あくまでこんなシーンなのではないかという予想ですから。
iTunesやMoraでも試聴できるみたいですから是非お聴きになってください。
タイトルは全て欧州の言語なので、読み方も併記します。
尚、ボーナストラックはレヴューしません。
悪しからず。
1.L'Attaquw des Anges(ラタック・デ・ザンジュ)
サントラの始めからこんな曲を聞かせるのかと思ってしまうような悪魔的な曲。
全ての旋律が不安感を煽るためだけにあるような曲。
世界の表面では普通の穏やかな生活が続けられているというのに、
その裏側ではあまりにも良くない事態が進行していて、その裏側だけを切り取ったような曲。
2.I'll Go On Lovin' Someone Else(アイル・ゴー・オン・ラヴィン・サムワン・エルス)
四手によるピアノの激情的な旋律の後、打って変わって静かな旋律に変わる。
それが暫く続くので、最初の激しさは一体なんだったのかと思えてくる。
そして、再び最初の激情的な旋律が奏でられ、曲は終止する。
音楽の構成的に納得いかないところもあるのだが、
ここら辺はサントラであるので仕方がないところか。
3.Premiere Manoeuvre(プルミエール・マヌーブル)
拍子崩れのスローボレロのような、何と言うのだろうか。
穏やかではあるのだけれど、その内に決意めいた感情が宿っている。
F-dirの曲なわけですが、メロディーにも和声外音をふんだんに使用し、
非常に滑らかかつ耳に残るメロディーになっています。
お気に入り。
4.Staggering Yet(スタガリング・イェット)
新兵器のお披露目のような軍隊風マーチ。
勇ましいファンファーレの後には巨大兵器の歩行を思わせるようなグランカッサ(大太鼓)が。
このサントラを通して言えることなのですが、ハープがとても印象的な使われ方をしています。
5.Les Betes(レ・ベットゥ)
オーケストラ一色のこのサントラの中で唯一クラシック色薄めです。
とはいえ、シンセやエレキギターが多用されてはいますが、
やはりオーケストラレコーディングが中核になっていますが、
予想のできない危機的状況を予想させる曲です。
特にピアノによるベースの増四度進行が限りない不安を感じさせます。
6.Crepuscule-Tokyo III(クレピュスキュール・トーキョー・スリー)
穏やかなファンファーレで始まる早朝の日の出を予想させるような曲です。
そして、穏やかな曲調のまま終わっていきます。
このサントラで唯一安心感を与えてくれるような曲です。
7.Cruel Dilemme(クリュエル・ディレッム)
このサントラの中で三度登場する曲の一発目。
一瞬、ルパンを想像してしまう落ち着いた大人な曲調。
いや、これはルパンだ。
カッコいい渋めのおっさんがバーやパブでブランデーグラスをクイッと傾ける姿が目に浮かぶ。
8.The Longest Day(ザ・ロンゲスト・デイ)
このサントラで三度登場する内の一発目です。
聴くだけで緊張感が伝わってくるようなリズムです。
このリズムはこの曲だけでなく、サントラの中で何度も聞けるもので、
この映画の楽曲群の中核をなすといっても過言ではないでしょう。
9.Contre Les Agressions(コントゥル・レ・ザクレッション)
4.冒頭のファンファーレが微妙にアレンジを加えられて華やかに奏でられます。
巨大兵器の歩行を思わせるようなグランカッサも同様に使われていますが、
軍隊の進行というよりも、式典の序曲のようなこれから始まる何かを予感させるような曲です。
10.Showdown(ショーダウン)
危機的状況が急速に進行しているのにその状況を食い止められないというような曲です。
クワイアがあるせいか、余計に大いなる力による危機を感じさせます。
11.Mecanisme de Defense(メカニズム・ドゥ・デファンス)
前半のピアノによる不安感をあおるような旋律と後半のオーケストラによる危機感のある合奏で構成された曲です。
前半部分は自分の殻に閉じこもって弱気になっている人間の姿、
後半部分は何らかのきっかけで覚醒して周囲の絶望的な状況を目の当たりにした、というような情景を思わせます。
12.Cruel Dilemme II(クリュエル・ディレッム2)
7.のアレンジとは思えないほど雰囲気が変わる。
胸の奥底にしまいこんだ不安を吐き出しているような。
チェロの旋律が余りにも哀しげで心が痛くなってくる。
しかし、渋めのおっさんであるという所は外せない。
13.Rei-Opus IV(レイ・オピュス4)
タイトルからしてレイが物語の真髄に絡む時の曲なのでしょうか。
非常に重苦しい曲調で、この物語全体に横たわる深く重いテーマと
それに深く関わるレイが表現されているように感じます。
14.The Longest Day II(ザ・ロンゲスト・デイ2)
8.のアレンジです。
核となるリズムはやはり同一のもの。
8.ではリズムのみでしたが、音価の長いメロディーが組み合わさる事によって、
さらに緊張感が増しています。
15.Lucifer's Cry(ルシファーズ・クライ)
これも軍隊の進行を思わせるようなファンファーレで始まる曲ですが、4.や9.とは違って、敵の侵攻という感じです。
ファンファーレ以降は敵に為す術なく撤退に追い込まれる情景を思い描かされます。
人間の無力感といいましょうか、そんなような物を感じさせます。
16.Cruel Dimme III(クリュエル・ディレッム3)
三度目の登場。
毎回雰囲気が変わりますな。
こちらは女性的な雰囲気。
けど、7.や12.とは違って強さが垣間見れる。
17.Strategie "Yashima"(ストゥラテジー・ヤシマ)
お決まりの8.のリズムで構成された曲です。
しかし、戦闘中というよりもむしろ作戦ブリーフィングから作戦の準備段階といった印象です。
作戦に重要な要素が次々と準備されていき、作戦開始を虎視眈々と待つ様子が想像できます。
18.The Longest Day III(ザ・ロンゲスト・デイ3)
前の二曲よりもテンポが遅くなり、連続して聴いたときには気味悪さがでてきます。
楽曲の構成としては14.とほぼ同一ですが、ここでもハープが非常に印象的な使われています。
19.Danse des Lucioles(ダンス・デ・ルシオール)
ピアノの分散和音で始まるこの曲、精神的な物を感じさせます。
暗い空間の中一人でうずくまって閉じこもっているような。
20.Bataille Decisive(バタイユ・デシスィブ)
エヴァの戦闘曲の中でも際立って有名な曲。
アレンジ自体はTV版とほとんど変わっていません。
同じテーマが形も変えずに繰り返されていきます。
しかし、ラヴェルのボレロのように徐々に楽器の構成が変わっていくので、
本編全体で繰り返し使われるリズムも合わさって、
楽曲全体に異様な高揚感が表現されています。
21.Angel of Doom(エンジェル・オブ・ドゥーム)
弦楽器のフレーズが耳に残る曲です。
宿命というか運命というか、そういった結論付けられた最期が待ち受けているという印象を受けます。
そして、そういった抗えぬものに翻弄される力を持たない者の末路を予感させます。
22.Rei-Opus V(レイ・オピュス5)
13.のアレンジですが、テンポが速くなっています。
それによって13.ほど重苦しい雰囲気にはなっていません。
しかし、弦楽器によって哀しく憐れな表情を持った曲になっています。
23.Trailer Eva Special(トレーラー・ヱヴァ・スペシャル)
このサントラの中で唯一明るい曲調で終始する曲。
TV版次回予告の再録なわけですが、TV版のそれよりも洗練されています。
サントラの中でのお気に入り曲の一つ。
一つのアルバムとしてとてもまとまっているな、と思えるこのサントラ。
オーケストラが好きな人なら買いでしょう。
そうでない人もエヴァが好きであれば、TV版のアレンジが多く楽しめそうですし、
エヴァを知らないという人も、試しに買ってみて損はないと思います。
試聴もできますからガンガン使っちゃってください。