Yahooのオークションでシンセサイザーを落札しました。KorgのMS2000Rというアナログモデリングシンセサイザーなるものです。これはその名の通りアナログシンセサイザーを現在のデジタル技術を応用して真似(モデリング)したものでございます。
アナログシンセサイザーというのは電子楽器の元祖って奴ですね。オシレーターと呼ばれる機械から作り出される電気の波をそのまま(あるいは加工して)出力して音を作り出そうというなんとも力技的な概念を持った奴です。しかしこのアナログシンセってのは色々と問題を抱えてましてですね。コンセントから供給される電気というのは必ずしも綺麗なものではなくノイズが含まれていたりするわけなんですが、アナログシンセってのはその影響をモロに受けてしまうのです。その他、温度にも敏感であったり、噂では湿度にも(これは本当かわからないですが)。
とまぁ、色々な弱点があったのとデジタルシンセサイザーと呼ばれるアナログシンセの進化版みたいな奴が出始めて、アナログシンセは急速に音楽の表舞台から姿を消していったわけです。とはいえ、開発が減ったというだけで愛好者はいっぱいいました。
なぜ愛好者は減らなかったのかといいますと、デジタルシンセではアナログシンセの音を再現できなかったからなのです。アナログシンセの音はよくこのような表現をされます。
『温かい』『太い』
そういった音が表現できなかったわけですね。アナログとデジタルって言葉だけでもそういう違いが想像できるのではないでしょうか?
時代は更に進みPCMシンセと呼ばれる物がでてきました。これは簡単に言ってしまえばあらかじめ録音した音を再生することで演奏をする機械です。今お店で売っているキーボードの類はほぼ100%これだといっても過言ではありません。で、このPCMってやつでアナログシンセを録音して演奏するわけです。普通に考えれば録音しているわけですから同じ音がでてくるはず。しかしそれでも愛好家は満足しません。何故?と思われるでしょうが、理由は良くわかりません。いや、工学的には説明はできますけどね。
さて、ここでアナログモデリングの登場というわけです。これはアナログシンセの各パーツをデジタル技術で再現した上で発音をシミュレートしてやろうというもの。こんなたいそれた事はCPU等の半導体技術が進化するまでは実現できなかったのです。
「やった。これでアナログシンセの弱点を克服しつつあの音を再現できる」
ってなもんです。なにせデジタル技術とはいえアナログシンセの各パーツの特徴を網羅しているわけですから、かなーりリアルな音がでてきます。確かに本物(のアナログ)には多少劣る部分もありますが、そこはデジタルならではの利便性でカバーです。
アナログシンセ(アナログモデリングも)ってのは音作りが肝でして。というのも、その名の通り一から十まで自分で音を作ってあげねばならないのです。最近のキーボードはボタンをポチポチおして音を選んで鍵盤を押したらすぐに音が出る。気に入らなければ他の音を選ぶか少し手を加える。まぁ、便利な事は便利なのですが、所詮はあらかじめ録音した音以上の音はでないわけですよ。
しかしながら、アナログは違う。元となる波形(サイン波、三角波、パルス波等色々)を選んで、フィルター(LPF、BPF、HPF等これも色々)を設定し、LFO(サイン波、三角波、パルス波等色々)を設定し、と色々設定して初めてまともな音がでるわけです。これを一つでも怠れば普通の音楽では使い物にならないような破壊的な音がでてくる事さえあります。それがめんどくさいが楽しいのです。
さらに写真を見てもらえばわかりますがつまみがたくさん付いています。これがデジタルには無い。つまみがあるとリアルタイムに好きなだけ設定を変えることができるのです。ボタンでは限界がありますから。最近ではPC上でアナログモデリングをやるソフトもありますが、同様の理由で好きくありません。マウスでは同時に弄くれる設定は常に一つですからね。
さて長ったらしく機材に対する熱い思いをぶちまけてみました。いかがでしたでしょうか。大半の方には馬の耳に念仏だったでしょう。(失礼)とはいえ落札した嬉しさで勢い任せに書いてみました。品物が届いたら早速色々弄くってやろうと思います。
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